先月、松本清張の“ゼロの焦点”を読んでみました。
読むキッカケは物語の舞台が冬の北陸の能登半島だったから。
僕はどこに行っても北陸特有のあの寂しく侘しい雰囲気が好きなんです。
好きな海も太平洋より日本海。
日本版サウダージなのかな??
“ゼロの焦点”はその物悲しい雰囲気をうまく描き出していて、リバーブのかかったような読後感が良かった。
で、本屋をフラフラしていたらこんな一冊が。
ほくりく文学紀行 現代小説の舞台を訪ねて
北陸を舞台にした現代小説を取り上げ、実際にその場所を探訪してみるという内容のガイドブック。
金沢学院大学文学部(日本文学科)、かなり良い仕事してます。
いつも行っていた身近な場所で生まれていた物語、読みたい本が続々とでてきました。
小説を買い揃えて、しばらく活字上の田舎歩きをしてみようと思います。