“あの時”何が起きたのか
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book
戦後事件史“あの時”何が起きたのか
戦後重大事件60と題し、
帝銀事件 / 下山事件 / 三鷹事件 / 免田事件 / 名張ぶどう酒事件
吉展ちゃん事件 / 三億円事件 / 永山則夫事件 / よど号事件 / あさま山荘事件 などを解説した本。
学研はイラストの使い方がうまいですね。
昔からわかりやすい本が多いような気がします。
ちなみに幡ヶ谷の小林書店という古書店で見つけたんですが、部屋の境目に不思議なお触書が書いてあって、独特の味があるお店です。
ひとり店番をするおばあちゃんがいます。
レッド 山本直樹
革命を目指す若者達の青春群像劇。
この物語の登場人物達は決して特別ではない――。
ごく普通の若者達が、矛盾に満ちた国家体制を打破するため、革命運動に身を投じていく。それは、正しいことのはずだった……。
激動の学生運動の行き着く先とはどこなのか!? 全ての世代に捧げる、若き革命家達の青春群像劇。
という内容紹介から手にした漫画。
どこか物悲しい通奏低音が聞こえてくるようで、当時の空気がよく伝わってきます。
↑の画像の通り、作品中で登場人物に数字がついています。
この数字は破滅していく人物の順なのですが、この無機質な表示方法はこの作品に合っていると思います。
第2巻は来年の夏。
タノシミ。
余談ですが、前に海で出会ったおじさんと話していると、釣りの話から脱線しておじさんの昔話になったことがありました。
若いときに政治活動をしていて、マスク+殴り合いまでやっていたらしいんですが、ある政治家を担いで選挙活動もしていたという話です。
予想通り、選挙では大差をつけられて惨敗だったそうですが、誰も勝てると思ってやってはいなかったと言っていました。
たった何百票しか得れなかったけど、でも、世の中に何百人も自分たちを支持してくれた人がいるかと思うと、それを「たったの…」とは思えなかったそうです。
そう話すおじさんの目は、ちょっと悲しげで懐かしげで、普段笑って釣りをしているときの目じゃなかったのが印象的でした。
僕はそういう世界をよく知らないので「へぇ~、そうなんだ~」としか言えなかったけど、そのおじさんは僕に「あんちゃん、なんでもいいからやりたいことは人に何と言われてもやった方がいい。これじゃきっとダメだなと思うことがあっても、必ず誰かが見ているもんだ。」と言っていました。