ある漂流者のはなし / 吉岡忍
目次
1 漂流した男の気持ち
2 炭鉱の島で育って
3 エンジンが動かない
4 食料も水もない
5 炎暑と海水と歌謡曲
6 荒れる海の記憶と現実
7 夢と死、あるいは生存
37日間、海の上で漂流し続けた漁師さんの話です。
「そういえば、そんな事件あったな」と思い出し、買ってみたんですが、いろいろ興味深い内容でした。
よく生還したものです、帯にある『究極のサバイバル』、適切な表現かもしれないです。
やっぱり気のもちようというか、この人の場合、自分の気持ちのコントロールがうまかったのかな。
それにこの漁師さんと船の繁栄丸の関係がなんだか愛しい。
非人間の相棒っていいですよね。
僕も船が欲しくなりました。
それにしても著者の吉岡さん、体験者の感情を引き出すのがすごく上手なうえ、わかりやすい文章を書かれる方です。