化身 宮ノ川顕



まさかこんなことになると思わなかったー。日常にあき果てていたサラリーマンが、一週間の休暇を南の島で過ごそうと 旅に出た。空港に到着したその足で、ふとした欲求からカブトムシを求め、軽い気持ちで密林へと分け入った彼は、池に落ち、 そこから出られなくなってしまう。耐え難い空腹と絶望感、死の恐怖と闘いながらなんとかして生き延びようとする彼は、 食料を採ることを覚え、酒を醸造することを覚え、やがて身体が水生動物のように変化し始め、そして……。 孤独、空腹、絶望。絶体絶命の状況下でなお、生きることに執着する男が恐ろしい。 日本ホラー小説大賞史上最高の奇跡「化身」(「ヤゴ」改題)に、書き下ろし「雷魚」「幸せという名のインコ」を収録。

ジェフ・クーンズのパピーが化けたような表紙で、なんとなく手にとった一冊。
カフカの「変身」?
著者は芥川の影響が強いようですが…環境設定がかなり好みなので、とりあえ読んでみます。