帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。



高山なおみが本格的な「料理家」になる途中のサナギのようなころの、雨ではないが晴れ間でもない、なにかの中間にいることの落ち着かなさ、不安さえ見え隠れする淡い心持ちを、そのままに綴ったエッセイ集。
なにげない日々のなにげない出来事が静かに心を揺らし、切なく痛い。
カラー口絵、32レシピ付き。 

ハナレグミの3rdアルバムタイトル、『帰ってから、歌いたくなってもいいようにと思ったのだ。』の元となった書籍が文庫化されました。
文庫版の解説はクラムボンの原田郁子さん。