恒川光太郎 『草祭』



遠くで怪物が、もおん、と鳴く。あれは夫を殺した男の影――あるいは、私の?

ひっそりとした路地の奥、見知らぬ用水路をたどった先。どこかで異界への扉が開く町「美奥」。その場所は心を凍らせる悲しみも、身を焦がす怒りさえも、静かにゆっくりと溶かしてゆく。消えたクラスメイトを探す雄也、過去から逃げ続けてきた加奈江……人びとの記憶に刻まれた不思議な死と再生の物語を注目の気鋭が綴る。


恒川作品、新作が昨日リリース。
デビュー作からずっと読んでいますが、この人の本は家で読むにはちょっと勿体無い。
少し寂びた土地を訪れながら読めたら最高だと思います。

そうか、旅行に行くから本を持って行くのではなく、本があるから旅行に行くという発想があってもいいな…